発酵食品で心が整っていく毎日

私はここ数年、発酵食や麹を使った料理を日々楽しんでいます。
ですが、この道にたどり着くまでには、食生活の制限や試行錯誤がありました。

12年前、子供が卵、小麦粉、乳製品の食物アレルギー問題をきっかけに、
食の選び方を大きく見直しました。
マクロビオティックを実践し、玄米採食を取り入れて、これが自分にとって最善なもの。と思っていた時期もあります。
この時は身体が食べたいものを食べるというより、身体にとって健康と言われているものを食べる。
頭の思考で食べていた感じです。

玄米巻きずし

しかし「あれはだめ。これもだめ。」と変にこだわるようになり、仕舞いには
「マクロビオテックを実践している人はみんは食制限が出来ているのにどうして自分は出来ないのだろう?」
「牛乳は体に悪い」→それを飲みたいと思う自分は全然ダメ。
「この野菜は体を冷やすからダメだ」など野菜にも良い・悪いのジャッジをしていました。
私はだんだんと自分の食制限をストレスに感じ、やめたいという思いと、でもたくさんのお金をかけて勉強してきたし今更やめられない。という思いに日々悩みました。

マクロビオテックの知識は本当に良い教えもいっぱいあります。
私の料理や健康に対するベースになっています。
でもそれと同時に私には食制限がストレスに感じることがいっぱいありました。
師範の資格を取ってやっと私には向かないのでは・・やっと気づきました。
マクロビオテック講師にはなりませんでした。


私はたくさんの人に食べることで元気になってという思いから、手作り酵母パンを作っていた店長に出会い、古民家カフェで働きました。
そして「発酵」という言葉に出会いました。
なんとなく知っていた「発酵」いう言葉。
でもその正体は謎でした。
「酵母」?「細菌」?え?大丈夫?
「ヨーグルトの中に乳酸菌がいて・・・」という言葉を聞いたことがあると思いますが、なんで見えないものをすんなり受け入れているんだろう?みんなが言うから?

「発酵」もすれば「腐敗」もする。
なんで?発酵は誰がしているの?
自分で塩麹や甘麹を作っても合っているのか間違っているのか、判断基準がわからない。
でも確かなことは塩麹でお料理をすると断然美味しい!!
今まで色んな調理法を学んだけど、それにも劣らない塩麹の魅力がすごすぎる!

お肉も柔らかくなるし、旨味も増している。
和食だけじゃなくて、スパイス発酵かれーや韓国料理だって!自分で作れる!

 

そして塩麹を毎日の食生活に取り入れることで、お肉やお魚除去していた時よりも体調が良くなりました。
朝のお通じがだんだん良くなっていったのです。
気づけば最近アレルギーが出ていないな。
風邪を引きにくいな。
お肌の調子もなんかいい!

無理せず自分に合ったものを食べていたらいいのでは?
自分が美味しいと思うものを食べて、食べたい!と思う声を聴いたらいいのでは?
そう思えると今までの制限がなくなり、料理や食べるということに対する考えが一気に楽になって行ったのです。

私は食を通して心身のバランスを整え、内面からの変化を感じることができました。
自分の心がどんどん軽くなっていると感じています。
食事の制限が無くても、自分の心のバランスを取ることが大切だと感じ、食の選択に対する意識が変わりました。

身体に良いから、誰かが良いというものにすべてを任せるのではなくて、自分の身体に何が食べたいのか聞く!
「今日、何食べたい?」
「今、どんな気分?」

私はストイックな性格ではないので発酵食気分じゃない時もよくあります。
ファストフードがどうしても食べたい日。
カップラーメンが呼んでる日。
激辛ラーメンの後にチョコレート食をべてポテチも食べたい日。
前まではちょっと罪悪感を感じていましたが、今はそれが食べたいなら食べよう。と素直に受け入れています。
でもこういう食事が続くとやっぱり身体に湿疹が出来たり、ニキビが出来たり、便通が悪くなったりします。
風邪もひきやすくなったり、頭痛が続いたり。

「最近身体によくない物食べ続けてたからな・・」とちょっと反省してからまた元の食生活に戻してみたり。
無理のない発酵食や麹を取り入れることで、体調の改善と心の落ち着きを感じています。
何事にもバランスが大事ですね。